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ルーマニア民族舞曲

ルーマニア民族舞曲

楽曲について

作曲したのはハンガリー出身の作曲家、バルトーク(Bela Bartok,1881-1945)です。

バルトークはクラシック作曲家としてだけでなく民俗音楽研究の第一人者として、東ヨーロッパの民族音楽を収集・分析したりアフリカまで足を伸ばして研究活動を行ったりと、精力的に活動していました。

そのきっかけは、24歳の時に下宿先である女性が口ずさむ素朴な民謡だったといいます。楽譜にも記されていない歌に大変な感銘と衝撃を受けたバルトークは、そこから蓄音機を背負って民謡を記録するために周辺の村に出かけ、時間をかけて多くの村人たちの歌を録音し造詣を深めていったのです。

「ルーマニア民族舞曲」は、そんな活動に身を投じる彼が1909年にトランシルヴァニアで採集したルーマニア人の民謡を元に、34歳の1915年に作曲されたものです。同年は彼のキャリアの中で「ルーマニア音楽の年」と呼ばれ、「ルーマニア民族舞曲」以外にも「ソナチネ」、「ルーマニアのクリスマスの歌」など、ルーマニア民謡をもとにした多くの編曲が残されています。

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